2012年8月16日木曜日

webサイト移行のお知らせ

www.sakura-univ.net

2012年7月31日より、サクラ島大学のwebサイトをリニューアル公開しました。
これまでの活動の様子を伝えてくれる写真や、
インタビューイの方々が、話してくれたことを、残していけるように。

webサイトを考える上で大事にしたことは、「残す」こと。
これから続いていく活動のなかで、つくられる経過や、
遂げてみて感じることを残していきたいです。
何年か経過して、振り返ったときに、思い出すスイッチになったり、
誰かが見て心が動くこともあるかもしれません。
これから、プロジェクトの経過やレポート、インタビューだったり、
その様子を写した写真を、ここに残したい!
そう思えるような、webサイトに育ててゆきたいです。

試しながら、失敗しながら、変化しながら、記録してゆきたいです。
訪れる人にとって、また来たいと思えるところに。
参加してくれた人にとって、オモイデを綴るアルバムのような存在に。
また、ぜひ訪れてください。

新しいwebサイトはコチラです。

 www.sakura-univ.net



・今、おもう「サクラ島大学」のこと表しました。
サクラ島大学について

・サクラ島大学でとりくんでいることを集めました。
コンテンツ

・サクラ島大学の担いたいはたらきを考えました。
サクラ島大学に相談だ!

・フリーペーパー「かごの島 vol.1」がwebでも見れるようになりました。
かごの島

2012年7月23日月曜日

Thank You, Kawanabe!(経過報告会)

この夏、サクラ島大学は、かわなべで行われるGNJというイベントでごみブースを担当します。
Thank you, Kawanabe! 

実はかわなべは、ごみの分別がなんと20種類。この分別を10年以上前から行っています。

なんで?多くない? 
本当に?回収方法は? 
実際、地域の人達はどうしてるの?

調べてみたら、その20種類の分別に至るまでは、様々な理由と様々な想いがありました。 そして、すてきな人達の背中とたくさん出逢いました。

当日は、サクラ島大学がごみブース運営にあたって調べてきたことのご報告と、その中で出会った素敵な方、お話も面白く魅力あふれる方を、おひとりお迎えして授業を行います。

サクラ島大学では一緒にごみブース運営を手伝って頂ける方も募集しています。

この夏、何らかの形でイベントに関わりたい!
GNJに行くならスタッフとして関わりたい!!
とにかくイベントのお手伝いをしてみたい!!!

そんな方もぜひぜひ今回の授業でお待ちしております。
授業の講師は、20分別を決断した当時の川辺町の元環境担当課長である亀甲俊博さんです。ざっくばらんに当時のご苦労や想いをお話して頂く予定です。

ゴミの問題に関心のある方、行政と地方自治に関心のある方、森の学校について、また、GNJに参加予定で川辺でごみを捨てる者として知っておきたいと思われた方、川辺の良き隣人として話を聞いてみたいという方の多くのご参加をお待ちしております。

GNJ(グッドネイバーズ・ジャンボリー)の情報はコチラ



「Thank You, Kawanabe!(経過報告会)」  

【開催日時】2012年8月5日(日) 
【先生】亀甲俊博さん(川辺町の元環境担当課長)
【教室】鹿児島県民教育文化研究所(鹿児島市春日町4-60)
     *大龍小学校横。
     鹿児島市バス:2番線・6番線・22番線、いずれもバス停「大龍小学校前」より徒歩1分。
     JR 鹿児島駅・市電 鹿児島駅より徒歩7分
【開校式の流れ】

  14時40分~ 受付開始
  15時00分~ 授業スタート
  17時00分~ 授業終了

17:30より、交流会を企画しております。ぜひ、ご参加ください。
詳しい内容は、コチラより。(感謝祭。〜縁側deパーティー。歌と浴衣と焼酎と。〜)

【用意していただくもの】 
授業のメモ等に使われる文房具等は各自持参してください。 
※当日は、駐車場がございません。公共交通機関をご利用の上、ご来場お願いいたします。  

その他、授業に関するお問い合わせは下記にて。 
sakurajima.univnet@gmail.com  

お申込みフォーム  




当日の教室となる教育文化研究所は、昨年、サクラ島大学の開校式をひらいた場所でもあります。昭和十一年につくられた、以前は呉服店だった建物で、その後、教育のための施設につかって欲しいという思いから、学びを語らう場所として、これまで丁寧に守られてきました。椋鳩十さんに縁のある場でもあるそうです。緑ゆたかな庭園と、自然と心が落ちつくような懐の深い空間。学びにかかわる話が重ねられてきた時間が染み込んだ場所です。(昨年の様子は、コチラから)


感謝祭。〜縁側deパーティー。歌と浴衣と焼酎と。〜

感謝祭。
ありがとうのきもちをそのままに、そんな名まえの集える、楽しめる場をひらきます。

サクラ島大学をはじめて、あっという間の1年が過ぎようとしています。1年前の今の時季とかわらずに「緊張」をしています。前の年から、一年が経って、なにが変わったのだろうかと、考えています。なにがよくなったのだろうかと、考えてしまいます。

よかったこと。授業やイベントをとおして新たな出会いがうまれていったこと。唯一、本当にそうだと実感できるのものです。

様々な授業やイベントを支えてくださり、参加をしてくださり、かかわっていただきありがとうございます。

昨年の開校式は、緑ゆたかな庭園と、自然と心が落ちつくような懐かしさを感じる「教育文化研究所」という場所で行いました。夏のお盆の季節に、おじいちゃんの家に家族が集まる。 久しぶりに会う親戚のおじさんの話を聞いたり、従兄弟と遊んだり。そうめんを食べたり、縁側でスイカを食べたりした記憶。そんな親戚が集まるような、なつかしい風景のなかで、サクラ島大学の開校式をひらきました。

今年も、同じ景色のひろがる場所で、ささやかな交流の場をひらきたいと思います。これまでにご縁をいただいたみなさん、支えてくださったみなさん、これを機会に参加してみたいと思ってくれたみなさんが、新たにつながれる場になったらと期待をして。

夕暮れ時に、庭先の縁側を囲んで、おいしい食事や音楽を楽しみながら、心地良い時間をつくってゆきます。ぜひ、気軽に楽しみに来てくださいね。

※当日は、三人の素敵な方々に、夕暮れのなかで弾き語りの演奏をしていただきます。
(歌い手:壽浦 翼、濱崎 ソオ、コジマ サトコ)
※また、感謝祭のはじめる前の時間帯は、サクラ島大学の授業も開催予定です。そちらもぜひ、ご参加ください。詳しい内容は、コチラより。Thank You, Kawanabe![経過報告会]
※昨年の会場の様子は、コチラから。



「感謝祭。〜縁側deパーティー。歌と浴衣と焼酎と。〜」  

【開催日時】2012年8月5日(日) 
【会場】鹿児島県民教育文化研究所(鹿児島市春日町4-60)
     *大龍小学校横。
     鹿児島市バス:2番線・6番線・22番線、いずれもバス停「大龍小学校前」より徒歩1分。
     JR 鹿児島駅・市電 鹿児島駅より徒歩7分
【感謝祭の流れ】

  17時10分~ 受付開始
  17時30分~ 感謝祭スタート
        ●夕暮れ縁側ライブ
         歌い手:壽浦 翼、濱崎 ソオ、コジマ サトコ
  19時30分~ 感謝祭終了

【参加費】¥1,500(軽食・ドリンクの代金となります。)
[一品持ち寄り大歓迎]持ちよりは、おつまみからお惣菜、自信作の手づくりでも大丈夫です。


※当日15:00よりは、サクラ島大学の授業も実施します。そちらも、ぜひご参加ください。詳しい内容は、コチラより。Thank You, Kawanabe![経過報告会]

【用意していただくもの】 
※ぜひ、可能な方は、せっかくの機会なので浴衣でお越しいただけるのを楽しみにしています。(もちろん、自由な格好で参加は可能です。)
※当日は、一品持ち寄りなど大歓迎です。みんなで食べてみたいものなのどお持ち下さい。
※当日は、駐車場がございません。公共交通機関をご利用の上、ご来場お願いいたします。 
※できるだけ、ごみを出さない様に心がけたいと思っています。お気に入りのマイコップやマイ皿などをもってくると有り難いです。


その他、感謝祭に関するお問い合わせは下記にて。 
sakurajima.univnet@gmail.com  

お申込みフォーム  






2012年6月30日土曜日

Thank You, Kawanabe!


Thank You, Kawanabe!
~森のキヲクをたずね、寄り添うことで、わたしたちができること~


かわなべ森の学校。芝生のじゅうたんに身を投げ出し、空を見上げれば、雲に届きそうなくらい背伸びした木々が目に映ります。じりじりと肌を焦がすような太陽。GOOD NEIGHBORS JAMBOREE(GNJ)のその日、わたしたちは歌い、踊り、笑い、世界にたった一つの作品を創り出します。その一方では暗がりのなか、その日の役目を終えたモノたちがひっそりと校庭の片隅に集められます。満たされた心で家路に着くわたしたちを支えてくれたモノたちです。

わたしたちが残していったモノたちは、かわなべに住む人々によってしかるべき場所におさめられ、森の学校やそこを取り囲む美しい自然はそのあとも誰かの手によって守られています。

一本の大きな楠を真ん中に広がる記憶の風景。わたしたちが心に映し出す風景は、森の記憶でもあります。森の記憶にはあの素晴らしい環境を守るために力を尽くしてこられた人々の思いも刻まれているはずです。

わたしたちの記憶と森の記憶が重なる特別な日。たくさんの思い出を紡ぐその場所をきれいにして後にしたい。残されようとするモノを減らし、それに関わる人々にむけ光をともし、きれいに片付けたくなるようなきっかけづくりをしていきたいと思います。

サクラ島大学は、この夏のGNJにてゴミブースの運営を担当します。当日までの授業やGNJのゴミブースの運営を通して、GNJで出るゴミを減らし、美しい森の学校をそのままお返しするための取り組みを行っていきます。




Thank You, Kawanabe! 今後の予定。


・ [オープンミーティング] 7月8日(日)13時~
Thank You, Kawanabe!をどんな取り組みにしていくか?の作戦会議をひらきます。興味にある方は、ぜひ気軽に遊びに来て下さい。一緒に企画・運営をしていくプロジェクトメンバーも募集しています。

・[授業と経過報告会、交流会]8月5日(日)予定。※詳細は、後日掲載します。
Thank You, Kawanabe!に関する、授業を企画しています。先進的な川辺の環境への取り組みを知れる機会にしたいと思います。また、当日は交流会も予定しています。




Thank You, Kawanabe!  〜オープンミーティング〜

【開催日時】2012年7月8日(日) 【分野】環境
【教室】Brains Studio(鹿児島県鹿児島市船津町1-11 3F
【参加費】無料
【当日の流れ】
12時50分~ 受付開始
13時00分~ オープンミーティング開始
16時00分~ 休憩をはさみながら、16時頃を終了予定。


その他、オープンミーティングに関するお問い合わせはこちらまで。
sakurajima.univnet@gmail.com


2012年5月26日土曜日

タカプラキャンバスをもちカエル。


「タカプラキャンバスをもちカエル。」


天文館を歩く度に目にするタカプラビルのキャンバスイメージ。
季節が巡るごとに、色とりどりの写真と言葉が飾られ、街の景色になっていきます。

昨年の11月くらいに、飾られたタカプラキャンバス。
“すこし背伸びしてみる。”と言葉が添えられいた、いつもと違う空気をまとった一枚の女の子の写真。
何度となくビルを見上げていたことを憶えています。

そんなキャンバスがそのまま捨てられるのはなんだか寂しい。
なにか違うカタチとなって生まれ変わらせてみたい。

Takaplaさんと鹿児島美少女図鑑さんのご協力のもとに、まちの景色ともなっているキャンバス生地をつかってものづくりをする時間をつくることにしました。

当日は、あの大きな美少女の写真を会場いっぱいにひろげます。
参加者のみなさんには、それぞれに好きな場所を切りとっていただきます。
世界にひとつしかない生地をつかって、自分だけのものづくりをしましょう。
バックでも、カードケースでも、いろいろなものが生まれたらいいなと思っています。
集ったみなさんで、チクチクと裁縫を楽しんでいきたいです。

裁縫が好きな方、こんな機会でもないと普段の生活で裁縫することはないという方の参加をお待ちしています。

生地を切って、カタチをつくって、糸を通す。
タカプラキャンバスを、新たなカタチでもちカエりましょう。


※当日は、いくつかの作品パターンの型紙等を用意しておきます。また、裁縫やものづくりが得意な方にも、アドバイスをいただけるように来ていただくことになっています。
※当日は、鹿児島美少女図鑑の展示会場のなかで開催します。




「タカプラキャンバスをもちカエル。」

【開催日時】2012年6月9日(土)
【分野】ものづくり・裁縫
【教室】Takapla Gallery(タカプラビル6F)
【定員】20人
【参加費】1,500円 (材料費・針や指サックなどの費用)
【授業の流れ】
 13時45分~ 受付開始
 14時00分~ 授業スタート
 17時00分~ 授業終了


【協力】
Takapla

鹿児島美少女図鑑

【用意するもの】
※ 参加費1,500円が必要となります。
※ 当日受付も可能です。 (ただし、定員に達している場は予約の方が優先となります。)
※ 定員を超えた場合は、抽選とさせていただきます。

その他、授業に関するお問い合わせはこちらまで。
sakurajima.univnet@gmail.com

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2012年5月13日日曜日

時をかける街、お蕎麦と大切な風景と

オモイデトラベル ~蒲生 編~ 
時をかける街、お蕎麦と大切な風景と 


好きだった子の住んでいる街を歩くと、今でもせつなくなってしまう。
思い出の場所に訪れるだけで、色褪せずにその頃の情景がよみがえってくる。
何をするでもなく、満ち足りた時間を過ごせてしまう。

記憶することや思い出すことって、かけがえのないことだと気づける瞬間です。少し妄想するだけで、見慣れた道なのに違った景色がひろがる。また、行きたいと思えてしまう。言葉では伝えることの難しい、この衝動に応じるような旅をしてゆきたい。

 僕たちは、ここぞ!という名所や巷でウワサの場所を中心にするのではなく。
誰かのなかにある「オモイデ」を手がかりに、旅をつくってゆくことに取り組んでみます。

「オモイデトラベル」と名付けた旅の行き先は、ー 時をかける街「蒲生」。

蒲生でのトラベルを選んだのは、「かごの島」でのzenzaiを営むスケッチ作家の浜地さんのインタビューがきっかけでした。

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 「蒲生は三百年前から街割りが変わっていない。そしてそこが観光地にならず、みんな“武家としての想い”を持ちながら暮らしているように感じています。千五百年以上の樹齢を誇る大楠の感動と、三百年以上も受け継がれてきた武家屋敷の風景。千年と百年、2つの時間軸の層が、蒲生の街に知的な静けさを与えているのです。」
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浜地さんの話を聞いて、千年と、三百年の時が、今の暮らしのなかの風景となって目に映っている、歴史を感じるこの街へ、ぜひオモイデトラベルに出掛けてみたいと決めました。
今回、オモイデ案内人となっていただくのは、蒲生の地で三代にわたりお蕎麦屋さんを営む店主さん。蒲生で育ち、実家のお蕎麦屋さんをお継ぎになられ、現在も蒲生でいきいきと暮らしています。お蕎麦屋さんが、小さい頃から遊んでいたり、今も自分の子ども達と一緒になって遊んでいる場所。蒲生の街並を見渡せるとっておきの場所など、大切なオモイデのある風景を巡ってゆきます。

 +

オモイデトラベルは、ふだんの蒲生を知って欲しい。わたしの育った街を好きになって欲しい。そんな思いからつくられる、心のこもった旅のプレゼントです。縁もゆかりもない地域でも、旅の出会いから特別な場所へとかわる。そんな場所がふえてゆくことは、とても豊かなことだと実感しています。僕たちは、見知らぬ土地に旅する口実をつくり、もう一度、会いにゆきたいと思えるような旅路をつくってゆきます。また、ひとりの人の「オモイデ」が引き金となって、自分自身のキヲクを見つめ直す時間にもなるかもしれません。「オモイデトラベル」では、出来るだけめぐる場所や、たどる経路の中に、気づきのタネを散りばめておきますね。良き旅路となるように支度を整えておきます。たくさんの出来事を起こし、新たなオモイデを刻んでゆきましょう。

※前回のオモイデトラベルのレポートはコチラ
※前回のオモイデトラベルのアルバムはコチラ



オモイデトラベル(Omoide Travel)~蒲生 行き~
「時をかける街、お蕎麦と大切な風景と」

【開催日時】2012年5月26日(土)
【旅先】蒲生町
【定員】15人(先着順)
【参加費】3,500円 +昼食代
【トラベルの流れ】
 8時45分~ 鹿児島中央駅西口前(ビックカメラ側) 集合
 9時00分~ 出発
 10時00分~蒲生到着
 *蒲生・オモイデトラベル 〜前半~
 12時00分~ 昼食
 13時頃より 
 *蒲生・オモイデトラベル ~後半~
 *コースはオモイデ案内人のキヲクをてがかりに蒲生町のいろいろな場所を巡る予定です。
 18時頃〜 鹿児島市内へ向けて蒲生を出発。
 19時頃 鹿児島中央駅西口前(ビックカメラ側)到着、解散予定。

*ツアーの内容に関する、詳しい情報や見どころは、随時公開してゆきます。
【トラベル情報】
http://www.facebook.com/sakura.travel

【用意するもの】
※ 参加費3,500円が必要となります。 また昼食等の飲食代は別途、各自負担となります。
※ 長時間のバス移動になるため、 酔い止め等の薬は各自お持ちください。
※ この授業は、体験型の授業です。できるだけ動きやすい服装をおすすめいたします。
※ 今回の授業は、先着順とさせていただきます。
※ 帰りの到着時刻は、予定時刻となります。到着が若干遅れる場合も考えられますので、余裕を持ってご参加ください。

その他、ツアーに関するお問い合わせはこちらまで。
sakurajima.univnet@gmail.com


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スケッチ作家の浜地さんの描く蒲生の街並み


2012年4月8日日曜日

いま、テンダーが思うことを。山へ旅立つ、その前に。



インタビュー

「オモイデトラベル」をきっかけに、「きく」ことへの興味が生まれました。「かごの島」をつくる過程で「インタビュー」というワークが好きになりました。話を聞きたいという人を、自分で決めて会いにいく。その人が辿ってきたこれまでや、いま思うこと、見えているものが、言葉となって放たれていく。それを、すくうように話をきいてゆきます。できるだけ、その人が出したいイメージのままに話をできるように進めたい。そのインタビューのやりとりの過程が、とても好きになりました。インタビューを終えたあとに、感じる充実感や心地良さも。

インタビューワークは、これからも続けてゆきたいと思っています。また、授業の場をつくることも、インタビューをつうじて、相互にみえてきたことから、生まれた気づきから場をつくっていきたいと考えています。





「いま、テンダーが思うことを。(山へ旅立つ、その前に。)」

これから予定をしている、あるインタビューがあります。今回は、そのインタビューを数人でわかつことを試みてみます。その人とのインタビューで見えてくることを、その場で他の誰かと見てみたい。どう思った?と、その瞬間に採れたての感覚を、お互いに言葉に出し合ってみたいのです。

インタビューイは、旅人・テンダー
テンダーは、アメリカ・ニュージャージー州のトラッカースクールにて、ネイティブインディアンの技術を学んでいます。その後は、技術を試し、磨くための旅を今もつづけている。昨年度は、縁あって枕崎のアースハーバーにて一年間だけ活動。火の技術を中心に、先住民族の技術をわかつワークショップをひらいていました。僕も、出会って数ヶ月ですが、かわなべ遠足でガイドをしてもらったり(その様子)、一緒にプレイバックシアターをつくったりと、かかわりがありました。ほんの数回だけれども、テンダーとの会話の後は、いろいろな気づきや感動が生まれる。別れた後に、とても心が晴々としていて、毎回心地良くなれる。ありがたい時間。そんなテンダーを、一度じっくりとインタビューをとおして時間を共にしたいと思っていました。

また、テンダーが鹿児島に滞在しているのは4月までだと聞いています。5月より、これまで磨いてきた技術をもって、宮崎の山へ旅にでかけるのだと。(ネイティブインディアンのように、山に何も道具を持たずに入り、滞在するよう。)
危険をおかしての挑戦だと思うし、ぜひその旅にでる前に、「いま、テンダーが思うことを」聞いてみたいと思いました。テンダーにとっても、良き旅の支度の時間となればと願って。

このインタビューは、旅を終えた後(何ヶ月も先、一年後とかになるのかな。未定だけど。)に、つづきをすることを約束に、ひらかれます。旅立つ前と、その後の思うことを放ってもらいます。そして、すくいます。

平日の開催だし、初めての試みなので、数人の参加を募集させていただきます。もし興味のある方は、ぜひ、ご一緒しましょう。

当日は、「しょうぶ学園」のある場所をお借りしての開催となります。最初に思い浮かんだ、居心地の良いところです。長時間の滞在ですので、リラックスできる場をお借りしました。昼食は、園内のおいしいランチをいただく予定です。こちらもお楽しみに。





「いま、テンダーが思うことを。(山へ旅立つ、その前に。)」

【開催日時】2012年4月17日(火)
【会場】しょうぶ学園(鹿児島県鹿児島市吉野町5066番地)
【定員】4人(定員を超えた場合は、抽選となります)
【参加費】¥1,500 (¥1,000は、園内でのランチ代。500円は、お茶代など参加費。)
【授業の流れ】

 9時50分~ 集合(しょうぶ学園:入り口駐車場にて)
 10時00分~ はじめに
 10時15分~ インタビュー午前の部
 12時00分~ ランチ休憩、園内を散策
 13時00分~ インタビュー午後の部
 15時00分~ おわりに 
 16時00分~ 終了

【用意するもの】
※ 参加費¥1,500 が必要となります。
※各自、筆記用具をお持ち下さい。

その他、授業に関するお問い合わせはこちらまで。
sakurajima.univnet@gmail.com


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2012年3月21日水曜日

春のはじまり、お花見ひらきます。



暖かくなってきました、春ですね。
今年も、昨年にひきつづきサクラ島大学の花見をひらきます。
これまで、それぞれの授業やイベントでお会いした方々、お世話になっている方々、新たな出会いの方々と桜を見ながら、ゆっくりとした交流の場になればと願い場をつくります。

場所は、小高い丘の上にある多賀山公園、桜の広場にて。桜島が、綺麗に見えるんですよ。



僕らは、できるだけ着物を着て来る予定です。
こんな機会でもないと、なかなか着物を着ることもありません。僕も、昨年から春やら夏に帯を締めることが増えました。たまには、いいものです。ぜひ、着物を着てお越し下さい。



当日は持ち寄り大歓迎となっています。昨年も、個性あふれる食材やお酒が集まりしました。僕らも、お抹茶や、団子、鶏飯など大好きなものを準備する予定です。

また、今年は「人んちカレーin鹿児島」も行われますので、たくさんのカレーも食べることができます。こちらも楽しみです。

ぜひ、お気軽にご参加ください。晴れることを祈って。

良い春をむかえましょう。


昨年の花見の様子





「サクラ島大学のお花見(Oh! HA・NA・MI )」

【開催日時】2012年4月1日(日)正午より(夕暮れ頃まで)
【場所】多賀山公園・桜の広場にて(石橋記念公園の上の方です)
*交通手段:シティビュー祗園之洲公園前下車徒歩3分、JR鹿児島駅徒歩5分
*サクラ島大学のマークが入った旗が目印となります。
【参加費】1000円。
(一品持ち寄り大歓迎)
持ちよりは、おつまみからお惣菜、自信作の手づくりでも大丈夫です。

※事前に人数を把握しておくために、下記よりお申し込みお願いいたします。
当日参加も、もちろん可能です。
※雨天中止の連絡は、当日の9時頃までにご連絡させていただきます。


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お問い合わせはこちらまで。
sakurajima.univnet@gmail.com


2012年3月16日金曜日

これからの授業スケジュール

[授業:デザイン・まちづくり]2012年3月4日(日)14時〜16時30分:デザインマーケット
鹿屋デザインマーケット・トークライブ
「まちづくりで大切なこと。」
※この授業は、無事に終了しました。


[授業:自然・環境]2012年3月10日(土)10時〜17時00分:南九州馬事公苑
かわなべ遠足2012
「森の中、ある日、自然とのかかわりを巡る時間。」
※この授業は、無事に終了しました。


[授業:暮らし・建築]2012年3月20日(火・祝)14時〜16時30分:姶良(有機野菜れすとらん やまさき道)
これからの「暮らし方」を建築家と思い描く


[交流イベント]2012年4月1日(日)12時〜夕暮れ頃まで(多賀山公園:さくらの広場)
サクラ島大学のお花見(Oh! HA・NA・MI )

立山さんの原体験に触れに。




明日は、姶良の重富海岸で「春のマルシェ(ウミベデマルシェ)」がひらかれます。天気が回復するといいのですが。

素晴らしい景色がひろがる重富海岸で、定期的に行われているウミベデマルシェをつくっているのは、NPO法人 くすの木自然館さん。今回、「かごの島」でお話をしてくださったインタビューイの立山さんの活動です。

インタビューの内容にも書いてありますが(読んでみてください)、もともとはこんなに美しい海辺ではなく、立山さん達が少しずつ時間をかけて、きれいにされていったそうなんです。この「かごの島」を、どこかで手に入れた方より「重富海岸は、10年前はホントに汚れていて。こんなに綺麗な海辺ではなかったんです。」というお話を聞かせていただきました。その方は、姶良の出身だったようで、過去の光景を知っているからこそ、今の重富海岸の様子に心動かされているのだと伝わってきました。




重富海岸の交流や憩の場となっている、「Café Lactea Lactea(カフェ・ラクテアラクテア)」のスタッフの方々が、よく立山さんの話を聞かせてくれます。その話す表情がとても笑顔で、僕はいつも穏やかな気持ちなれるんです。そんな立山さんが、長い時間とエネルギーをかけて、またいろいろな知恵を絞って、試してみて、地元の方々が少しずつ支えてくれて、生まれかわったのが、今の重富海岸。その背中を見て、何年も夕方の清掃に駆けつける子どもたちがいること。海辺に戻ってきた地元の方の声から新たな営みが生まれたりしていること。改めて、この重富海岸が特別な場所になってきています。いつも、きれいにしようと守っている人たちがいる海なんだと。




そんな、素晴らしい海に、姶良で活躍される方々が集って、つくられるのが「春のマルシェ(ウミベデマルシェ)」。蘇った海に、人が集っている光景は、立山さんやスタッフのみなさん、地元のみなさんにはどう映っているのだろう。何も知らなかった僕でも、嬉しく感じてしまいます。

かごの島」で、インタビューを受けていただいたパン屋「カナンさん」と珈琲豆屋「香煎さん」も出展されるそうです。また、インタビューイの方々が紹介してくれているご近所さんの「トロイメロイさん」「香りのお店 marutaさん」もいらっしゃるようです。13時からは、コジマサトコちゃんのライブも聞けるそう。魅力が盛りだくさんで、明日がとても、楽しみです。



(※写真は、かごの島カメラマン撮影によるもの。無断転載はしないでください。)

2012年3月15日木曜日

これからの「暮らし方」を建築家と思い描く



「かごの島」の制作を支えていただいた、インタビューイの方々の取り組みを分かち合える授業をひらきます。

どこで、どんなふうに、何を大切に、これから「暮らし」ていく?

そんな疑問をもって、「かごの島」の制作にとりくんでいました。
インタビューイの方々の話に耳を傾けながら、素敵だなぁと感じる営みの奥には、これまでの小さな積み重ねや出来事のうえにあることを、知っていきます。改めて、その方々のつくるものをじっくり味わいたくなりました。



今回のインタビューイでもあり、制作を支えてもらった姶良土地開発さんが、現在進めているプロジェクトに「雑木林と8つの家」という取り組みがあります。(紹介PDFはコチラ。とてもイメージわきます。制作は、建築家の山本さん
代表の町田さんが、ただ住宅地をつくっていくのではなくて、まちのなかだけれども、森の中で暮らしている様な、自然や四季を感じることができる住環境をつくりたいと思って進めている想いたっぷりのプロジェクト。きっかけは、ご自身の原風景を、思い出したことにはじまったようです。(かごの島のインタビュー読んでみてください。)

このプロジェクトに関わってらっしゃる建築家のみなさんと、これからの「暮らし方」考え、思い描いていく場をつくります。実際に、「雑木林と8つの家」の分譲地を体験してみながら。建築家のみなさんが、どんなことを大切に設計をされいるのかをお聞きしながら。当日は、「かごの島」にも登場をしている、カナンさんのパンや、香煎さんの珈琲を一緒に味わいながら。また、会場となる有機野菜れすとらんの「やまさき道」さんの野菜を食べながら、「暮らし」にまつわる学びの場にしてゆきます。



僕が、この「雑木林と8つの家」プロジェクトが良いなぁと思っているところは、こんなところ。

・家づくりは、普通は「家」をつくって、その後に「庭」をつくる。「雑木林と8つの家」では、先に8つの家の庭を「ひとつの森」と見立てて、造園設計の方(高田さん)が「庭づくり」をさきにデザインしているのです。もちろん、隣りや向かいとの関係を考慮して計画されています。

・庭を先に計画することで、やや制約のあるなかでの「家づくり」を進めていかなければなりません。設計者の腕が試されるという条件。そこで、選ばれたのが、4人の建築家の方々(メンバーは、コチラ)。鹿児島や宮崎、福岡と各地で活躍されるメンバーです。ひとつの森のなかに、各建築家がどんな建築を、暮らし方の環境をつくっていくのか。

・また、このコンセプトに共感をし、それぞれの暮らし方を思い描いて集まった家族が、どんな森の風景をつくっていくのか、その未来が楽しみになります。きっと、ご近所づきあいの関係性が良いものになるのでは、と思います。

そして、この町田さんをはじめ、このプロジェクトに関わるみなさん。



当日、お話をいただく建築家の方々。

太田 則宏(オノケン│太田則宏建築事務所



川畠 康文(株式会社プラスディー設計室



蒲牟田 健作(COGITE



※コーディネーター
山本 聡(近代建築研究所)



当日は、まちなか森暮らしを切り口に、様々な暮らし方への気づきが生まれるといいなと思っています。



これからの「暮らし方」を建築家と思い描く


【開催日時】2012年3月20日(火・祝日)
【会場】有機野菜れすとらん やまさき道(鹿児島県姶良市西餅田3413-17
 ※JR姶良駅より徒歩7分
【定員】30人(先着順)
【参加費】500円 (飲食費)
【参加対象】一般(親子での参加可能)
【授業の流れ】

 13時45分~ 受付開始
 14時00分~ はじめに
 14時10分~ 前半:これからの「暮らし方」を建築家と考える
 15時20分~ 休憩
 15時30分~ 後半:これからの「暮らし方」を建築家と思い描く
 16時20分~ 終わりに 
 16時30分~ 終了 

【用意するもの】
※ 参加費500円が必要となります。
※各自、筆記用具をお持ち下さい。

【主催】
サクラ島大学マチトビラ
【協賛】
まちなか森暮らし企画(姶良土地開発)

その他、授業に関するお問い合わせはこちらまで。
sakurajima.univnet@gmail.com


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2012年3月13日火曜日

かごの島




サクラ島大学のフリーペーパーができました。


「かごの島」

桜島は、薩摩半島と大隅半島に囲まれたている島。かごのなかの島。かご島=鹿児島。そんな鹿児島という名前の由来の一説を聞いたことがあります。島は、それぞれの島で文化や風土が違うことが魅力であるように、かごの島という大きな島も、それぞれの地域でまた特徴や隠れた良さがあるのだと思います。かごの島で生まれている小さな物語をすくっていくという思いから「かごの島」と名付けました。


「どこで生きる?をめぐるインタビュー」

− 学びを口実に心地良いつながりをつくる。サクラ島大学の活動をとおして、これまで良きご縁をいただいています。そのご縁のなかには、人だけではなく、地域・場というものも大きく存在していました。これまで、縁もゆかりもなかった地域とかかわりをもつことで、鹿児島に大切な場がふえていく。オモイデの場が心に刻まれ、ふえていくことは、未来の暮らしにおいて、とても豊かなことだと気付きます。

そんな時に友人が、これからどこで生きる?をめぐって、旅にでかけてきました。
僕も、未来はどこで暮らし、生きていくのかはわからない。そんなことに気づき、考えていくうちに、出会った地域で、気になっている方々へインタビューを交わしたいと思うようになりました。その地を選び、その地で、どんなことを大切にして営みをされているのか。これから、少しずつ、それぞれの地域でたずねてゆきたいです。このインタビューをわかつことで、誰かのなにかのきっかけになることを願って。


「姶良で暮らす人に出会いに。」

今回、このフリーペーパーは、姶良土地開発さんの協力のもとにつくることができました。姶良土地開発さんは、姶良のゆとりある暮らし、四季を感じとれることを大切に住環境を提供している会社です。フリーペーパーのなかにも、「姶良で住まうこと」という切り口からお話を伺っています。代表の町田さんとのインタビューのやりとりのなかで、「姶良のまちには観光資源となるものがほとんどない。でも、豊かな暮らし方をしている家族がいること。住まい方に満足している人が多く暮らしていることが、姶良というまちの魅力だと思うんです。」と、お聞きしました。健やかな家族を、いきいきと暮らしているまちは、たしかにとても魅力を感じるなと良き気づきをいただきました。

姶良で、お話を聞いてみたいと思っていた人や、ご紹介していただ方など、5人の方にインタビューをしています。以下のような、疑問をもってインタビューにのぞみました。

・どんな営みをされているのですか。
・姶良という地域を選んだ動機ってなんだったのですか。
・姶良の暮らし心地ってどうですか。


今回のインタビューイは、

くすの木自然館の「立山さん」
ベーカリーカフェ カナンの「原口さん」
珈琲豆屋 香煎の「鹿島さん」
スケッチ作家、蒲生茶廊zenzaiの「浜地さん」
雑木林と8つの家プロジェクトの「町田さん」

ぜひ、「かごの島」を手に取って読んでみてください。





−現在、設置している場所

・Café Lactea Lactea・Bakery Cafe Chanaan・豆屋 香煎・蒲生茶廊zenzai・サンエールかごしま・鹿児島中央助産院・HATANAKA・地球畑・ジニスカフェ・しょうぶ学園・姶良市総合体育館・太陽スポーツクラブ・くすくす館・マルヤガーデンズ・D&DEPARTMENT Kagoshima・OWL・ヴォアラ珈琲(天文館)・CAFETO・作楽・araheam・+D設計室・トロイメロイ・coffee innovate・粧屋





今回の「かごの島」を制作は、アイディアを生んでくれたブレストの丸野さん、インタビューを一緒に行い文章を綴ってくれたライターの里山さん、短い制作期間で最後までエネルギーを注いでくれた冨永デザインの冨永さんと、共に進めてゆきました。訪れたインタビュー先で、同じ風景をみれたこと、そしてそれがカタチにできて共有できたことに、とても満たされています。ありがとうございます。

2012年3月8日木曜日

体制変更について

体制の変更について。

僕にとって、職員をしていただいてた方々は、みんな格好いい大人、先輩達ばかり。
普段は、それぞれの分野で信念もって活動をされ、寄り合ったり馴れ合ったりすることのないかっこいい大人達が、集まってくれていたことが、とても奇跡的なことでした。集まったみんなと、なにをしてゆく?ということ自体に満足や価値を感じていました。
僕が、大学の活動をはじめようと思った日があって、そのために鹿児島に帰ってきて仲間を探した日々がありました。初めて、メンバーが顔をそろえて、みんなで大学名を考えたことをよく憶えています。きっと、ひとりだったら始めることはしていなかった。そんな、勇気はなかった。何かに期待をして、何かに共感をしてみんなが集まってくれたことで、生まれ、背中を押してもらうように、はじまったのだと思います。きっと責任とかは、その場に託すようなフリをして。
心地良い仲間であるサポーターのみんなが集まってくれて、職員と共に開校の準備をはじめました。一緒につくっていった、クリスマスメッセージの授業は特に印象的でした。その後も、まだ知り合いも少なかった僕にたくさんの繋がりを、素晴らしい授業の企画や、何度も見返してしまう大切な写真、いつも隣りにあるサクラ島大学のデザインをつくっていただきました。会議では、多くの言葉や身の引き締まるような緊張を、何よりも楽しい時間と大きな期待をいただいてきました。たくさんもらいました。

ただ、進めるなかで、いつも感じるのは、僕自身の意志や決断、責任の弱さ。根っこの弱さ。そこからなんとなく芽生えていくものは、チームにとっても、つくられる場においても、よくないなと感じていました。少なくとも、自分やみんなのなかに、モヤモヤとした気持ちが増えたり、メンバーがそれぞれのチカラを思う存分に発揮できていない環境のままはよくない。意思決定、責任をふわふわと分散するのではなく、ひとつの事業として覚悟をもって成り立たせていくこと。いろいろな思いや後押しを受けることで、今回のことを決めました。
より良いものを生んでいくために。僕自身、思う存分に走って失敗するために、職員だったみんなとも、正面きって思う存分にチカラを出し合えるように。前向きな気持ちで決めました。すでに走っているプロジェクトも、サポーターのみんなとも春の花見も準備を温めています。

いつも支えていただいているみなさん、興味や期待をいただいているみなさん。どうぞ、これからも、よろしくお願いいたします。


久保 雄太

2012年3月6日火曜日

体制変更のお知らせ

いつもサクラ島大学をご支援いただき、誠にありがとうございます。
この度、サクラ島大学の運営体制が変更になりましたので、ご報告いたします。

2011年7月31日に開校しましたサクラ島大学は、開校準備の頃より様々な分野でご活躍される15名の職員の方々とともに運営してまいりました。
今後は、経営体制の明確化と強化のため、代表の久保が一人の事業主として心新たにサクラ島大学の運営に取り組んでゆきます。体制は、ひとりへ。
職員だったみなさんには、今後「パートナー」として、各プロジェクトを通して関わりをつくくっていきたいと思っています。
これまでの活動を支えてくれている「サポーター」のみなさんとも繋がりを深めながら、既に、はじまっているプロジェクトや、これからつくっていく取り組みなど、サクラ島大学らしい授業とはなにかを、思い描きながら、今後の運営にエネルギーを注いでまいります。

いつも支えていただいているみなさまへの感謝の気持ちと、抱いていた初期衝動を大切に。動いて、走ってゆきます。
どうぞ、あらためまして、これからも。よろしくお願いいたします。


サクラ島大学 久保 雄太

2012年3月3日土曜日

デザインマーケットへ




いよいよ、鹿屋デザインマーケット。ものづくりやデザイン、食やショップ、写真展など、これほどの魅力ある方々が集まるのかと、今からとても楽しみです。

主宰の川畠さんが、ご自身のブログでも綴ってらっしゃいますが、今回の取り組みでは、会場となる北田商店街のアーケードが老朽化に伴い撤去を余儀なくされている現状から、今後の商店街を「どうやって」考えていくべきか「ヒントになる場」をつくるという目的がありました。そのための、企画でもある今回の田北さんのトークライブ企画です。



田北さんとの出会いは、僕がまだ大学生の頃。ひとり雨の中、バイクで阿蘇を越えたことがありました。凍えそうに寒くて不安な山の夜に、ふと目の前に現れた景色。温かい橙の灯りと、温泉街の湯煙が、ぽつぽつと浮かんでいました。小さなまちなのに、包みこんでくれるような安心感をもらったのをよく覚えています。訪れていたのは、小国町の杖立温泉というまちだと知ります。たくさんの路地裏がある、歩くのが楽しくなる風景。朝起きてみて、路地裏を散策しているところに、すこしひらかれた空間と出会いました。




そこは、「杖立ラボ」という名の、とてもやわらか雰囲気をもった空間でした。当時、「杖立ラボ」を主宰していたのが、実は田北さん。田北さんは、人口200名の杖立という町おこしを、実際に移住して、「杖立ラボ」という場の営みをとおして実践されていました。まちづくりの実践や、自分の営みの場所でもあり、まちの方々も通いやすい敷居の低い場。その空間では、たしかに今ここで、このまちでなにかが動き、根を広げているような印象をとても受けたのです。この後、僕は小国のまちや杖立によく行くようになりました。杖立での田北さんの取り組みも、ブログを通して身近な出来事のように、でもとても羨ましい豊かな風景として追いかけていきました。そこでの暮らしや、そのまちに惹かれていったのです。






まちのなかで生まれている様々な出来事を、大事にすくっていく。大きな出来事や最大公約数的な捉え方ではなく、ちっぽけに見えるものに目をむけて拾い上げて、分かち合うことを大切にしている。これまで、僕が出会ってきた「まちづくり」という言葉をつかう方々とは、どこか変わっている。誰よりも「まちづくり」ということに対して愛情をもたれている方だと感じています。そのうえに、とてもセンスの高いデザイナーでもある。
そんな田北さんのお話や考え方を、もっと聞いてみたかったし、デザインマーケット主宰の川畠さんやメンバーの方々と、ぜひその話を分ちたいとおもっています。





▼ 田北さんのまちづくりの考え方

1|“橋の下”をつくるということ<ユーザー感性学専攻パンフレットより
2| 感性とまちづくり<ユーザー感性学専攻パンフレットより
3| 西村佳哲著「いま、地方で生きるということ(2011)」にインタビューが掲載されています


2012年2月27日月曜日

第四話 城山センターでお昼ご飯



次の目的地は枕崎市を南北に流れる「花渡川(けどがわ)」を渡った桜山地区にあります。その昔、桜山で咲いた桜の花びらがひらひらと川を渡ったさまから花渡川と呼ばれるようになったといいます。

坂道をのぼって辿り着いたところは「城山センター」。隣を小学校と中学校に囲まれた、公民館に近いような雰囲気の施設です。畳敷きの広間は「彼女」が成人式の二次会で同級生と集ったオモイデの場所です。ここに長机を並べて、昼食の準備をしているとき、誰かが「法事みたい」とつぶやきました。そう、まるで親戚一同が田舎に集まって机を囲んでいるような不思議な感じがしてくるのです。そこへ「彼女」の友だちも駆けつけてくれました。





お楽しみのお昼ご飯は、「魚処 まんぼう」のかつお丼と鹿籠豚(かごぶた)丼の二種類。お茶で乾杯して箸を伸ばします。かつお丼には鰹のたたきや刺身など数種類の具が、鹿籠豚丼には旨みの染み込んだくせのないお肉がボリュームたっぷりにのっています。お漬物に厚めの鰹節がかかっているのも枕崎ならではという感じがします。さらには、こっそりとオモイデトラベルを見に来てくださった「彼女」のご家族から「かつおもなか」の差し入れをいただきました。中にあんこと求肥の入ったおいしい最中でした。






無心に食べたあとは少しの休憩。午前中の興奮もあってか、まどろむような時間が過ぎます。隣の小学校からはバザーの賑わう声とブラスバンドの音色。広間から足を伸ばせば娯楽室や台所があり、壁一面に張られた小学生の標語や日焼けした図書の本、囲碁盤やマッサージチェアなどが。地域の暮らしに寄り添うように時を刻んできた気配がそこにはありました。







最後に、彼女と同級生の友だち二人で城山センターの前で記念撮影。同じ土地に生まれ一緒に育ったというそれだけのことが、こんなにも温かいということを教えてくれるような一コマでした。






次回「あなたのオモイデ、わたしのオモイデ。~南方神社と招魂塚幼稚園~」へつづく




オモイデトラベル 〜枕崎 行き〜
プロローグ
第一話 BON DX Live ~BONさんの大きな笑顔~
第二話 枕崎の空 ~枕崎空港へ~
第三話 中原公園 ~鳥の目線になれるところ~
第四話 城山センターでお昼ご飯