2011年8月9日火曜日

サクラ島大学 夏の課外授業 ご案内

・1限目「フランスの伯父さんが教えてくれること~楽しさはわき道にあり~」(先生:小柳帝 さん)は、コチラから。

・2限目「ポリリズムって何?~アフリカ音楽の秘密にせまる~」(先生:サカキマンゴー さん)は、コチラから。


※夏の課外授業は、グッドネイバーズ・ジャンボリー2011 のプログラムとして行われます。ご参加希望の方は、グッドネイバーズ・ジャンボリー2011のチケットが必要となります。

バランス

サクラ島自由作文 − 21通目】

「バランス」


サクラ島大学学長 久保くん、職員のみなさま、
サポーターのみなさま、そして、学生のみなさま

あらためて、開校おめでとうございます。
そして、先日はありがとうございました。
シブヤ大学しごと課 堀田です。

鹿児島から東京に戻り、少しずつ日常生活を送る中で、ほんのり日焼けした肌がまだ熱さをもっているものの、気持ちは少しずつクールダウンして平熱に戻り、非日常の連続であった鹿児島での3日間が、何だか一週間、いや、さらに前のようにも感じています。

開校前に送った手紙には、まだ久保くん以外の人が見えないので、手紙は正直書けないと書きましたが、みなさんと過ごした楽しい日々により、サクラ島大学への手紙がようやく書けそうと思い、書き始めました。


開校式、会場に着いたときから、どんな人たちがいるのだろうか、とワクワクしていましたが、入り口で迎えてくれたアンディ、浴衣で受付を行うサポーターのみなさん、みんな笑顔でとても気持ちよく開校式へと向かうことができました。

そして、いざ開校式は始まり、パキパキと進行する事務局長の末吉くん、ガチガチに緊張しながらも正直な気持ちを少しずつゆっくり語る久保学長、これからは自分たちがもっと楽しんでいくと話す丸野さん、学長よりもしっかりしたスピーチーをしたサポーターの土井ちゃん、8月の授業企画を楽しそうに話していた坂口さん、みなさん、とても印象に残っています。

開校式、授業が終わり、縁側に出ての交流会でも、たくさんの方とお話させていただきました。交流会でも久保学長はみんなにつっこまれていて、愛されているのだなぁと感じました。

もちろん、まだ開校式から間もないので、よく覚えている、のでしょうが、あの風景や聞いた音、みんなの声、暑かった感覚や心地よかった空気は、きっとこれからも自分の大切な記憶として刻みこまれるでしょう。


一緒に開校式に参加した全国の姉妹校のメンバーたちもとても楽しくて満足していたのですが、自分はいったいサクラ島大学(に関わる人たち)のどこが良かったのか、振り返ってみると、多種多様な関わる人たちのたくさんの顔が見えて、話ができて、それらが一つのチームとして、とてもバランスがとれているように見えた、ということです。

バランス、AとBの意見の食い違う部分を調整するために、両方の意見の違う部分の真ん中をとってバランスというよりも、AもBもそれぞれの役割を全うし、その共通性と違いとを認識し、それでも両者が高いレベルで均衡を保つ、そんなイメージでしょうか。
そして、そのバランスをすごく高いレベルで保とうと、日々、身も蓋もないような小さいことを積み重ねているのが、久保学長なのです。
つっこみどころがあり、年上の大人たちにちょっかい出されているように見えても、全体のペースメーク、舵取りは久保学長がつくり、関わる人たちの力を十分に引き出しながら、常に高くバランスを保つ、そんなことをこれからも続けていくのではないかなと、そして、それを続けた先にはどんな楽しいサクラ島大学になっているのかと・・・、鹿児島から少し離れたシブヤから想像しつつ、ワクワクしています。


また、いつかどこかでみなさまに会えることを楽しみにしています。



シブヤ大学しごと課 堀田

2011年8月8日月曜日

姉妹校の夏休み

開校式を終えて、早くも一週間が過ぎました。
グッドネイバーズジャンボリー2011も近づき、夏の課外授業の予約もスタートしています。

週末は、サポーターの声かえにより開校式の反省会もひらかれました。あの日、みんながどう感じていたのかを熱の冷めぬうちに聞くことができてよかった。そんな感想のなかには、全国から来てくださった方の話もたくさん出ていました。

サクラ島大学には、全国8都市に姉妹校が点在しています。それぞれ、独自の想いで活動をひろげています。たまに心配事を相談したりと、連絡をとりあっている遠い親戚のような関係。そんな姉妹校の方々が、開校式のあの日、18人ものメンバーが鹿児島にはるばるお祝いに駆けつけてくれていたのです。北は、北海道の札幌オオドオリ大学、東京のシブヤ大学と、東京にしがわ大学。名古屋の大ナゴヤ大学京都カラスマ大学。広島のひろしまジン大学福岡テンジン大学のみなさん。

開校式当日は、先輩としてなんだか自分たちまで緊張する思いで見守っていただいたようです。札幌オオドオリ大学の猪熊学長には、姉妹校代表として激励の言葉を。ひろしまジン大学の平尾学長には、笑顔満天で乾杯の挨拶もいただきました。サクラ島大学のスタッフも全国のみなさんと交流できる貴重な時間となりました。

なかなかこれだけのメンバーが揃うのもないこと。少しでもサクラ島のフィールドを楽しんでいただこうと、鹿児島案内もさせていただきました。詳しいレポートは、大ナゴヤ大学の加藤慎康 学長、札幌オオドオリ大学の猪熊梨恵が、感想を書いてくれています。

桜島をフェリーでクルーズ。指宿の知林ヶ島。唐船峡のそうめん流し。かわなべ森の学校。岩屋公園で宿泊。しょうぶ学園、そして白熊。知林ヶ島は三時間ほどしか現れない砂州によって、その時間だけ歩いて渡れる島。みなさんと渡れたのは、とても嬉しかったけれど、思っていたより時間かかって、だいぶ歩かせてしまいました。森の学校は、「学びの場」をつくるみなさんと訪れたかった場所でした。

普段は、それぞれのフィールドで輝いてる先輩方が、まるで夏休みのように鹿児島の時間を過ごしていたのが印象的でした。おじさん達がこどもみたいに(笑)
それぞれの立場や役割で抱える喜びや不安があります。それを誰かに話せる仲間がいることをとても感謝しています。そして、同じ境遇で、遠い地で同じく走っている仲間がいることは、本当に幸せなことだと感じました。ありがたい。

鹿児島が好きになったし、また来るよ。と、その後、メッセージをもらっています。あの日、いろいろと縁が生まれているようだし、決して良き準備はできなかったけど、心に残るスタートがきれてよかったと想います。

姉妹校のみなさん、駆けつけてくれて本当にありがとうございました。
僕も、また遊びに駆けつけます。


また。



















2011年8月5日金曜日

ポリリズムって何?~アフリカ音楽の秘密にせまる~

【夏の課外授業2限目】
ポリリズムって何?~アフリカ音楽の秘密にせまる~


ポリリズム?親指ピアノ?
音楽にそれほど詳しい人でなければはてなが3つくらいつく言葉かもしれません。
どちらも遠いアフリカから出てきたリズムと楽器のことです。

でもポリリズムは現代僕らが耳にするほとんどすべての音楽の
土台になっているようなリズムの考え方のことだし、
親指ピアノは、今ではどこの学校にも必ず1台は置いてあるあのピアノの原型とも言われています。
それくらい実は身近なものなのです。

この楽器を自在にあやつり、アフリカ発祥の複雑なポリリズムを生み出す
プロの親指ピアニストが日本にいます。

その人、サカキマンゴーさんは実は鹿児島出身。
森の学校の近く頴娃町で育ちました。
鹿児島を飛び出してからはアフリカを何度も訪れ現地で修行を積んだのち現在は大阪をベースに活動しています。
今ではアフリカのリズムになんと鹿児島弁を乗せて歌うという、
普通にやったらまず失敗しそうな難しいチャレンジをやってのける音楽の冒険家。

そんな彼が夏の課外授業の2時間目の先生です。
アフリカで見てきた現地の人の暮らしの様子などを紹介しながら、
僕らの音楽体験にも深く影響を与えているポリリズムの真髄を教えてくれます。


(授業コーディネーター:坂口修一郎)





ポリリズムって何?~アフリカ音楽の秘密にせまる~

【開催日時】2011年8月28日(日)14時40分~15時50分(70分)
【教室】かわなべ森の学校 講堂
【先生】サカキマンゴー
【定員】50人
【授業の流れ】
 14時25分~ 受付開始
 14時40分~ 先生の紹介
 14時45分~ サカキマンゴーさんからのお話
 15時35分~ 会場からの質問
 15時50分   終了


※1:本授業は、授業料無料となっています。(ただし、グッドネイーバーズジャンボリーに参加される方に限ります。)
※2:本授業は、当日受付も可能です。(ただし、定員を上回る場合は予約されている方が優先となります。)
※3:本授業の定員を上回る予約申込みがあった際は、抽選とさせていただきます。


授業予約申込みフォームへ





サカキマンゴー

アフリカ生まれの楽器「親指ピアノ」にとりつかれること15年、現地調査を重ね単行本まで出した頴娃町生まれの男。ロックやダブと鹿児島弁を親指ピアノで融合させるその音楽は、ライターの大石始氏曰く、「こんな音楽、僕は聴いたことないし、たぶん、君も聴いたことないと思う。」9/4に新アルバム「オイ!リンバ」発売!





フランスの伯父さんが教えてくれること~楽しさはわき道にあり

【夏の課外授業1限目】
“フランスの伯父さんが教えてくれること~楽しさはわき道にあり”



伯父さんが教えてくれることってなんでしょう。

教育に責任のある父親ではなく、
うんと年の離れたおじいちゃんでも、年の近すぎる兄弟でもない。
適度な距離感があるからこそ素直に伝えられることがあります。

伯父さんはそんな距離感の中から、音楽とか映画とかアートとか、お酒のたしなみだったり、
もしかしたら異性との接し方なんていうことなんかも教えてくれるかもしれません。

それは生きていく為に直接役立つ情報じゃなかったりするかもしれない。
けれども人生をちょっと豊かに生きていくには絶対知っておいたほうがいいこと。

ふつうの”大学”が、いわゆる父親の立ち位置にいるとしたら、
サクラ島大学はそんな伯父さん的なスタンスの学び場なんじゃないだろうか?
この授業はそんな会話の中から生まれました。

夏の課外授業の1時間目は、
映画、音楽、デザインから知育玩具や絵本までカバーするライター、編集者、翻訳者であり、
鹿児島にもゆかりのある小柳帝さんを先生にお迎えします。

かつてフランスで活躍したある「伯父さん」のエピソードを小柳先生の案内で辿るうちに
新しい学びの形が見えてくる。
そんな授業です。


(授業コーディネーター:岡本仁、坂口修一郎)





”フランスの伯父さんが教えてくれること~楽しさはわき道にあり”

【開催日時】2011年8月28日(日)13時00分~14時10分(70分)
【教室】かわなべ森の学校 講堂
【先生】小柳 帝
【定員】50人
【授業の流れ】
 12時45分~ 受付開始
 13時00分~ 先生の紹介
 13時05分~ 小柳さんからのお話
 13時55分~ 会場からの質問
 14時10分   終了


※1:本授業は、授業料無料となっています。(ただし、グッドネイーバーズジャンボリーに参加される方に限ります。)
※2:本授業は、当日受付も可能です。(ただし、定員を上回る場合は予約されている方が優先となります。)
※3:本授業の定員を上回る予約申込みがあった際は、抽選とさせていただきます。


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小柳 帝

ライター・編集者・翻訳者・フランス語講師。
映画・音楽・デザイン・知育玩具・絵本などの分野を中心に、さまざまな媒体で執筆活動を展開中。主要な編・著書に、『モンド・ミュージック』、『ひとり』、『EDU-TOY』、『フラフィックデザイナーのブックデザイン』など、また翻訳書に『ぼくの伯父さんの休暇』、『サヴィニャックポスター A-Z』などがある。その他、CDやDVDの解説、映画パンフレットの執筆等多数。

サクラ島大学開校。

7月31日。サクラ島大学は、無事に開校を迎えました。

ご参加頂きました皆様、お暑いなかありがとうございました。また、その日を迎えるにあたってご協力や応援していただいた皆様にも、心から感謝いたします。

「開校できたなぁ。」と、数日たってようやく実感をしています。

それくらいに、前日から当日にかけて、緊張をしっぱなしの夢見心地な時間があっという間に過ぎていきました。

当日は、何かの期待をもって来て頂いた方々。これまでお世話になっている馴染みの方や、全国の姉妹校の先輩方と、サクラ島のスタッフと、たくさんの方々の前で、開校を宣言させていただきました。

開校式は、今のサクラ島大学の様子がよく表れたものだったと思います。
まだまだ、大学の今後の具体的な活動をまとめきれていない学長の緊張たっぷりの挨拶。そんな僕をフォローする司会の末吉さんの素晴らしい進行。そして、職員の丸野さんと、サポーターの土井さんは、はっきりと強い意志を示してくれました。式の合間に、盛り上げようと縁側の方から飛んでくる職員の声もとても印象に残っています。

みなさんの支えでようやく成り立っていることや、頼りになるメンバーがかかわっていることを、今まで以上に実感できました。


はじまりの授業での西村さんの話は、この活動をはじめていくうえでとても勇気の湧くお話でした。
話しのなかで提示されていた、ディレクティブではなく、コーディネート的にひきだし方向を示していくリーダーシップのお話、そのために必要な「きく」力は、これから身につけていきたいことだと、心のなかでギュッと気もちが引き締まりました。


素敵な会場で、開校の式典をできたなぁと、場所のチカラにもとても感謝をしています。
交流会の庭や縁側での団らんの様子は、とても心地良くなれる風景となりました。その風景をつくってくれたのは、暑いなか会場を走り回って、汗をかいてくれたサポーターや職員のみなさんだと、本当に感謝をしています。


この日の時間を過ぎて、なにかが変化した人がいたのでしょうか。
願っていた、好奇心のスイッチがおされたり、なにか動いてみたいと思った人がいたのか。

僕自身は、もうそれまでの自分には戻れないなぁ、と、新たな旅路のはじまりにまた緊張をしています。


「欠けてる人間のまわりには人が集まる」という、その日に出て来た言葉をめぐった会話を何人かの方と交わしました。欠けているからこそ、今の素晴らしいメンバーがいてくれるのかもしれないし、助けてもらっている。その状況はとても幸せなコトだと素直に想う。と同時に、欠けているところを早く期待や信頼に変化できるようにしていきます。


サクラ島大学は、開校しました。
次は、夏の課外授業です。

そして、これからもサクラ島大学の活動をよろしくお願い致します。


P.S.
いい開校式でした。ありがとうございました。


開校式の様子の写真(by undoandy @ tapiocatunnel